研究成果・活動報告
Research & Activities

第1回 移民難民スタディーズ研究会 案内

第1回 移民難民スタディーズ研究会 案内

日本におけるムスリム女性留学生の現状 ―インタビュー調査から見られる留学中に直面する彼女らの挑戦と葛藤―

日時:7月23日(木)10:00~12:00
オンラインZoom 開催
司会:酒井 啓子(千葉大学法政経学部)
報告者:アキバリ・フーリエ(白百合女子大学)
討論者:小林 聡子(千葉大学国際学術研究院)
    福田 友子(千葉大学国際学術研究院)

最新の推計結果(2013年)によると日本におけるムスリム人口は約18万5千人、今後も外国人人口の増加とともに増える見込みである。そこで在日ムスリムの現状を把握することを目的に調査が実施され、信仰活動や仕事・交友関係などの生活状況が明らかにされたのだが、これまでの研究では調査対象は男性のみであった。他にもムスリム留学生へのインタビュー調査などが行われているが、男性を対象にしているものが多く、日本に在留する女性ムスリムは依然としてヴェールに包まれているといっても過言ではない。

そこで本研究は、日本に留学するムスリム女性に着目し、特に彼女たちのスカーフの着用から、可視性が日常生活に及ぼす影響と異文化しかも非ムスリム的環境におけるムスリム女性としての内なる葛藤を明らかにすることを試みた。本発表では、5人の在日ムスリム女性へのインタビュー調査結果の報告を踏まえ、今後の多文化共生社会のあり方を模索する。

■アキバリ・フーリエ(AKBARI HOURIEH)さん
イラン出身。テヘラン大学日本語教育学科修士課程卒業後、2013年に来日。2018年千葉大学人文社会科学研究科にて博士号取得。現在千葉大学人文公共学府特別研究員、白百合女子大学非常勤講師。研究分野は、社会言語学および日本語教育。研究対象は、日本で暮らすペルシア語母語話者(主に在日イラン人)の言語使用問題や社会的問題など。

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