教育活動
Education

千葉大学の留学生数と日本での就職希望

千葉大学ちばだいがく留学生数りゅうがくせいすう日本にほんでの就職希望しゅうしょくきぼう
The number of international students in Chiba University and their career plans

千葉大学留学生課カウンター
千葉大学留学生課カウンター(2021年2月)

そもそも千葉大学にはどのくらいの留学生が在籍しており、進路についてどのように考えているのでしょうか。千葉大学を卒業・修了して日本の企業に就職した先輩方の体験談を聞くにあたり、データをまとめました。

千葉大学の外国人留学生(「留学」の在留資格を持つ学生)は、2020年5月1日現在、931人でした(千葉大学留学生課調べ)。課程別にみると、正規生(学部生、修士、博士)が全体の76%、それに非正規生である研究生・専攻生を加えると89%になります(図1)。

一方、千葉大学の外国人学生(「留学」以外の在留資格を持つ学生も含む)は、2019年度で2,328人でした(千葉大学留学生課調べ、2020)。課程別にみると、正規生(学部生、修士、博士)が全体の38%となり、最多は交換留学生などに与えられる身分である特別聴講学生(40%)でした。

図1 千葉大学の留学生数の内訳(2020年5月1日現在・課程別)
千葉大学の留学生数の内訳
出典:千葉大学留学生課調べ、2020.5.1.現在「令和2年度外国人留学生数一覧」

千葉大学では、外国人学生に対する日本での就職活動支援のニーズはそれほど高くないと考えられてきました。これは、日本で就職する人数自体が「少ない」とみなされてきた(2019年度実績で60人)ことと、外国人学生の4割を占める特別聴講学生(「短期滞在」など「留学」以外の在留資格を持つ学生が多い)が、帰国を前提とした制度であることに起因する認識であったと推測されます。

一方、千葉大学の留学生(「留学」の在留資格を持つ学生)対象の『留学生に対する満足度調査報告書』(千葉大学国際教育センター調べ、2020年12月、有効回答率24.2%)によると、留学期間終了後の進路予定について「日本で就職する」と回答した学生は26.5%であり、全体の1/4を占めることが明らかになりました(表1-A)。続く回答は「日本で学業、研究を続ける」(23.5%)、「帰国して就職する」(21.8%)、「帰国して学業、研究を続ける」(14.3%)、「まだわからない」(13.4%)だったことから、留学期間終了後も日本に残ることを希望する学生が約半数いて、そのまた半数は日本で就職を希望していることがわかります。

さらに課程別に見ると、帰国を前提とする制度で来日した短期の留学生の場合は、「帰国して学業、研究を続ける」という回答が7割を占めます。これに対し、大学院生、研究生・専攻生の場合は、「日本で就職する」が3割と多い特徴が見られました(表1-B)。ちなみに、学部生の6割が「日本で学業、研究を続ける」と回答した理由は、 学部留学生における理系の多さを反映したものと考えられます。

「千葉大学における留学生の就職状況」でも触れますが、2019年度実績では、卒業・修了後に日本で就職した留学生の割合は3割(60人)でした。これらの結果から、千葉大学でも、外国人留学生対象の就職活動支援のニーズがあることが示唆されました。

表1 千葉大学での留学期間終了後の進路予定

A 全体

  回答度数 回答割合
帰国して就職する 52 21.8%
帰国して学業、研究を続ける 34 14.3%
日本で就職する 63 26.5%
日本で学業、研究を続ける 57 23.9%
まだわからない 32 13.4%
  238 100.0%

B 課程別

  学部生 大学院生 研究生・専攻生 短期留学生
帰国して就職する 0.0% 29.5% 14.3% 12.5%
帰国して学業、研究を続ける 0.0% 5.4% 14.3% 68.8%
日本で就職する 20.7% 31.5% 28.6% 6.3%
日本で学業、研究を続ける 62.1% 19.5% 28.6% 6.3%
まだわからない 17.2% 14.1% 14.3% 6.3%
  100.0% 100.0% 100.0% 100.0%

出典:千葉大学国際教育センター調べ、2020『留学生に対する満足度調査報告書』(未公刊)

【参考】

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